8月2週目に4日連続で大気汚染指数が世界最悪を記録したジャカルタでは、ジョコ・ウィドド大統領を含む関係閣僚らが8月14日に緊急会議を実施した。
大統領は大気汚染が悪化した原因について、エルニーニョ現象による乾季の長期化と自動車や工場、火力発電所からの排気ガスの2点を挙げた。
緊急会議終了後、ジャカルタ特別州のヘル知事代行は、公務員の在宅勤務(WHF)制度の再導入と自動車の排ガス検査の強化を図ると発表した。これまでは、3年以上保有している自動車の保有者に排ガス検査が義務づけられていたものの、罰則などの州規則が長らく発表されないままだった。このため、州内にある車両2450万台のうち排ガス検査を受けているのは3~10%程度に留まっていた。今後は、警察によるランダムな車両検査を実施し、不合格または検査を受けていない場合は罰金を課すなど、仕組みの強化が図られる見込み。