政府はこのほど、来年度の国家予算案において、新首都ヌサンタラの建設のため40兆6000億ルピア（約26億米ドル）という多額の資金を割り当てると明らかにした。
ヌサンタラプロジェクトの予算の86％にあたる35兆ルピアが、空港などのインフラ整備を担う公共事業・国民住宅省に振り分けられる。残りは病院などの必要な施設の開発のために関連省庁に振り分けられる。
スリ・ムルヤニ財務相は8月16日に「2024年の優先事項は、首都移転に先立ち政府施設とそれを支える施設（公務員の住宅など）を年内に完成させることである」と記者団に対しコメントした。また、同プロジェクトが長期的なものであることを加味すると、国家予算の割合は徐々に減少させ、民間を含めたそれ以外の資金源にシフトしていくと断言した。
インドネシアは8月17日に78回目の独立記念日を迎えたが、ジョコ・ウィドド大統領は来年の独立記念式典は新首都で実施することを目指している。
