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無形文化遺産ゴロンタロ地域の伝統儀式マンディ・サファールとは

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沐浴の儀式、マンディ・サファールは、教育文化省文化総局によってインドネシアの無形文化遺産に指定されたゴロンタロ族の5つの無形文化遺産のひとつ。ゴロンタロ州教育文化庁のルスリ・ヌシ長官は「沐浴は創造主に近づくための精神的努力であり、北ゴロンタロの一部のイスラム教徒の間では儀式として行われています。マンディ・サファールは通常サファール(第2月)の最終水曜日に開催され、住民が水に入る際に祭司がタボンゴの葉を使用して儀式をとり行います」と説明する。

「預言者ムハンマドの時代、サファールの月は試練と災害に満ちた月であると考えられており、沐浴によりさまざまな種類の悪、災害、病気を追い払うことができると信じられていました。スルタン・エヤトの治世以来、ゴロンタロ文化はイスラム文化と密接な結びつきがあり、ゴロンタロ暦もヒジュラ暦に基づいています。そのため病気や災いを避ける儀式のひとつとして、ゴロンタロでも世代を超えて沐浴の儀式が行われてきたのです」と同氏は加えた。

以前は川沿いに住む人々だけで行われていたが、現在は県政府の全面的支援を受け、無形文化遺産の保存だけでなく、地場産業と伝統文化の振興を目的に川や海岸で大規模に開催されるようになっており、地元の人はもちろん地域外の人々も楽しみにしている。