ジャカルタ特別州のヘル・ブディ・ハルトノ知事代行は21日、2024年の州最低賃金(UMP)を前年比3.6%増の506万7,381ルピアに設定すると発表した。ジャカルタの最低賃金を低く設定した理由についてヘル知事代行は、「中央政府が決定した経済成長率の計算式により算出した」と説明。最低賃金の月額としては同州が最も高かったが、労働者数百人が州庁舎に押し寄せ抗議した。一部の労働者が州庁舎の正門の柵を壊すなど暴徒化し、警察が出動する事態となった。
同日、他の自治体も相次いで最低賃金を発表し、引上げ幅が最も高かったのは、前年比7.5%増で月額320万ルピアの北マルク州だった。次いで、ジョグジャカルタ特別州が7.27%増の212万5,897ルピア、東ジャワ州が6.13%増の216万5,244ルピアと続いた。