西スマトラ州タナ・ダダル県とアガム県にまたがる活火山マラピ山(標高2,891メートル)が3日午後2時54分に噴火し、火口から高さ3,000メートルまで噴煙が上がった。新たに登山客の遺体が発見され、6日時点の犠牲者数は合わせて23人となった。現在も救急救命隊(SAR)が、安否不明者がいるとみて捜索を続けている。SARによると噴火当時、近隣には75人いたが、うち52人が救助されたという。非番の日で登山をしていた警察官2人も噴火に巻き込まれ、ひとりが重傷、もうひとりは死亡したと見られている。
火山地質災害対策局(PVMBG)は2011年から、噴火警戒レベルを「ワスパダ(注意)」(4段階中上から3番目)に設定していた。今年1月にも大規模な噴火が起きたが、火口から3キロ以内は侵入禁止とし、多くの登山客が訪れていた。