アフリカ南部のボツワナ・カサネで開催された国連教育科学文化機関(ユネスコ)の政府間委員会で6日、インドネシアの伝統薬「ジャムー」をユネスコ無形文化遺産に登録すると決定された。
ジャムーは、ハーブやスパイスなど植物の天然素材を原料に作られる生薬で、免疫力を高め、健康増進を図るといった伝統的な技術や文化的価値が評価された。ジャムーの歴史は長く、ユネスコ世界遺産に登録されたボロブドゥール寺院遺跡群の壁画にジャムーを調合する様子が描かれていることから、8世紀ごろから存在するとみられている。
ユネスコの無形文化遺産に認定されたインドネシアの伝統文化は他に、ワヤン(影絵)やガムラン(伝統楽器)など、12種類。