ルトノ外相は11日、スイス・ジュネーブの国連人権理事会本部で開催された第75回世界人権宣言記念式典に出席し、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のフィリッポ・グランディ高等弁務官と、二者会談を行った。ルトノ外相は13日に声明で、「ロヒンギャ難民が次々と漂着する中、インドネシアが直面する問題について議論した。最近の難民急増の背景に、人身売買の疑いがあるとの見方を示した。」と明らかにした。ルトノ外相によると、フィリッポ氏もインドネシアが直面している問題を理解しており、解決策を見出す手助けをする方向性を示したという。ルトノ外相は、国連難民条約に署名した国々に対し、難民の受け入れ開始を引き続き働きかけるよう、UNHCRに要請した。
直近では10日、アチェ州の海岸にボート2隻が漂着し、約200人のロヒンギャ難民が乗っていた。相次ぐボートの漂着に、現地住民からは受け入れ拒否の声があがっている。