ジャカルタ-バンドン間を結ぶ高速鉄道Whoosh(ウーシュ)を運営するインドネシア・中国高速鉄道(KCIC)は、ジョグジャカルタへ延長し、その後スラバヤへ接続する2段階アプローチを検討している。KCICのドウィヤナ社長によると、当初計画していたスラバヤへ直接接続する場合、時間と費用の問題があり、現在、政府関連機関と協議中であるという。
背景には、財務上の課題がある。KCICは、営業初年である2023年度に3.15兆ルピアの赤字に直面する見通しだ。今年は2兆ルピアの収益を見込んでいるが、サービス運営に3.32兆ルピア、貸付利子と納税へ1.84兆ルピアを必要としている。
専門家は、赤字は数十年続く可能性があり、特に計画を支援するインドネシア国鉄(KAI)に影響を与える可能性が高いと述べた。2段階アプローチが財務改善の鍵と見ている。