コンテンツクリエイターたちの無謀な行動が報道され、物議を醸している。反対車線を走るバイクとの衝突寸前の瞬間、ホラー映像を撮影するために無許可で空き家に入り警察に通報される様子、動物虐待映像など、大きな事故、法的問題、国際的論争に発展したケースも少なくない。コンテンツには、情報系、教育系、エンターテイメント系など様々なジャンルがあるが、実際には何が求められていて、何が人々に大胆な行動を促しているのだろうか。明確な答えはまだないが、いくつかの需要と要因は考えられる。
まずはバーチャルコミュニティからの支持と収益。場合によっては多額の利益が得られるにも関わらずビジネスモデルが曖昧であり、法律や適用される規則も整備されていないことが問題点として指摘できる。次に名声と快楽が挙げられる。他者から認められることで、彼らの自信と動機は強化されていく。しかし実際には有名になることができないことにフラストレーションを感じるコンテンツクリエイターも多く、その焦りが視聴者に対する悪影響、秩序の乱れ、未成年への考慮等を忘れた、リスクの高いコンテンツを作成する強力な推進力となることもある。しかしこれは無謀な行動を正当化するものではない。コンテンツクリエイターには、メディアの役割を常に認識することが求められる。
