英国のTime Out誌が発表した「世界で最も美しい小さな町・村16選」で東ヌサ・トゥンガラ州のフローレス島にある小さな村ワエレボ(Wae Rebo)が2位にランクインした。同誌は、ワエレボを「見逃すことのできない美しい村」として描写している。ワエレボに辿り着くには、森林を抜け、山を登り、最短でも3時間の道のりを旅しなければならない。
ワエレボといえば、丘の頂上に位置するバル・ニアン(Mbaru Niang)と呼ばれる木製の骨組み、円錐形の屋根を持つ伝統家屋が見どころ。集落にわずか7軒しかない貴重な建物で、ひとつの家屋には6〜8つの家族が住んでいる。標高約1200mに位置するワエレボでは毎朝村全体が薄い霧に包まれる。
旅行者は観光客向けに用意されたバル・ニアンのひとつに滞在することができる。ワエレボは伝統を重んじる集落であり、観光客はまず長老のもとで歓迎の儀式を受ける。またワエレボには住民が伝統的な衣装とアクセサリーを身に着けて儀式に参加する重要な行事がいくつかある。毎年11月中旬に行われる伝統行事プンティは1年の収穫の恵みに感謝する特に重要な行事である。観光客もこれらの儀式に参加することが許可されているので、祝祭日の儀式に合わせて訪問計画を立てると彼らの文化を体験できるだろう。
