産業省は、エアコンや冷蔵庫などの電化製品が、新たに輸入規制の対象となることを明らかにした。2月1日付で交付した、電化製品の輸入手続きに関する産業相令「2024年第6号」に基づく。国内の電子産業の発展と競争力の向上が目的。
同相令では、電化製品139品目に対する輸入手続きが規定されており、うち78品目には輸入承認(PI)と船積み前検査(LS)の両方が、残り61品目にはLSの提出のみがそれぞれ義務付けられている。
78品目に含まれるのは、エアコン、テレビ、洗濯機、光ファイバーケーブル、冷蔵庫、ノートパソコンなど。輸入規制により、国内の製造業者の生産能力向上が期待されることに加え、電子機器受託製造(EMS)や相手先ブランド製造(OEM)に関しては、国内に生産ラインを持っていない海外メーカーとの協力の機会となることが望まれている。