インドネシアの製造業者は、ルピアの対ドルでの急激な下落と原油価格の急騰により、原材料コストが上昇し厳しい状況に直面している。ルピアは米国の金融政策や地政学的な対立による不確実性の影響で下落傾向にあり、イドゥル・フィトリ休暇開始時には1ドルあたり16,000ルピアを超えたのち、16,200ルピアから16,300ルピアの間で取引されている。
一方で、国際的な原油価格の基準であるブレント原油は4月第2週に6カ月ぶりの高値を記録したが、4月17日に3％下落し、1バレル当たり87.29ドルに落ち着いている。インドネシア食品飲料製造者協会（Gapmmi）のアディ会長は、「為替レートと原油価格の両方がエネルギーや物流コストの上昇につながり、生産コストが増加している。」と述べた。
政府は産業部門を保護するための解決策を検討しており、中東産原材料の輸入に関するインセンティブや、アジア内でのビジネス取引において地元通貨の使用量を増やす提案をしている。
