5/14-15 チカラン・ジャカルタで交流会開催!詳細はこちら

デジタルプラットフォームを逆利用?タナアバン市場が復活か?

コロナやTikTokショップ等の台頭の影響を受け、近年では閑散としていたタナアバン市場。東南アジア最大の繊維卸売市場に活気を取り戻そうと、市場の関係者たちが考えた戦略のひとつに、今年1月中旬に同市場のブロックAの5階にオープンした「リトル・バンコク」がある。

リトル・バンコクはオープン直後から話題になり、狙い通りタナアバン市場に活気を戻すことに一役買っている。幅約2.5mの3つの通路からなる1フロアしかなく、ピーク時はかなり混雑する。リトルバンコクでは、インドネシアの商品や中国からの高品質の輸入製品も一部販売しているが、メインで取り扱っているのは当然タイのブランドのファッション製品。スポーティーな服からドレスまで、ここではタイの様々なトレンドアイテムをみつけることができる。

タナアバン市場のほとんどの店は卸売価格と単品価格を設定している。卸売商品は通常10万Rp〜販売されている。安価でユニークな商品が揃うリトルバンコクには、購入代行ショッピングアプリ「Jastip」の事業者も注目。彼らは同地で見つけた製品をライブショッピングやストリーミングを介して販売している。

デジタルプラットフォームに負けた市場が今、そのトレンドに追随する革新を行うことで、ビジネスを再成長させようとしている。