インドネシア最大手の民間銀行であるBCAは、今年の第1四半期に貸出額が前年比17.1%増の835.7兆ルピアに達し、子会社を含む純利益も前年比11.7%増の12.9兆ルピアとなった。不良債権(NPL)比率は1.9%で安定しており、通常、貸出成長は第1四半期に低調だが、今年は3.1%増となった。今年3月までの時点で、企業向け融資が前年比22.1%の最高成長率を記録し、消費者向けは14.9%であった。
BCAのジャジャCEOは、「ラマダンとイドゥル・フィトリ期間の消費増加にも支えられた。」と述べた。一方で、米連邦準備制度の金融政策の引き締めはルピアを圧迫し、インドネシア中央銀行 (BI)が金利を引き上げる可能性がある。ジャジャCEOは、「BIが金利を引き上げたとしても、BCAは貸出金利を引き上げることはない。BCAの貸出残高比率(LDR)は71%で、業界平均を下回っており、十分な流動性がある。」と述べた。