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新首都建設予定地のゼロ・ポイントとは?観光地として脚光を浴びる

(c) beritasatu.com

今月初めジョコ・ウィドド大統領や各州の州知事が出席し、祈願式典が開催されたカリマンタン島東部の「TITIK NOL(ゼロ・ポイント)」に観光客が集まっている。

ゼロ・ポイントは首都移転計画における重要な中心点。まずは文字通り、新しく建設される首都の地理的な中心地であること。次に同地は大統領公邸などの重要な政府機関が集まる行政の中心にもなる。さらにインドネシアの歴史における新章の始まりを示す国の象徴のひとつとして、観光や文化の中心地になることも期待されている。

インドネシアの歴史において、首都の移転は新しい概念ではない。インドネシアの首都はかつてジョグジャカルタにあり1950年にジャカルタに移転した。人口増加、交通渋滞、洪水、過剰な都市化、過度な地下水のくみ上げによる地盤沈下等、首都ジャカルタにおけるあらゆる問題の深刻化に伴い、インドネシア政府はより戦略的で持続可能な場所への首都の移転を検討してきた。

2019年にカリマンタンへの移転の決定が発表されたが、首都移転には、ジャカルタ周辺地域とその他の地域との経済の格差の縮小、未開発地域のインフラの開発、投資・雇用機会の創出、人口の移動、教育・医療サービスの拡大と生活水準の向上、環境保護への取り組みの強化といった影響も期待されている。