ジャカルタ市内中心部にある「ラパンガン・バンテン広場」は、オランダ植民地時代から存在する歴史的な広場。ベルギーのワーテルローの戦いにおけるオランダの勝利の象徴として、「ワーテルロー広場」と当時は呼ばれていた。広場の中央にはライオンの像があり「ライオン広場」とも呼ばれていたが、インドネシア独立後、スカルノ初代大統領によってライオンの像は、西イリアンのオランダ植民地支配からの解放を記念する西イリアン解放記念碑に置き換えられ、名前もインドネシア人に馴染みのあるバンテンへと改名された。
イスティクラル・モスク、ジャカルタ大聖堂、政府の施設等からも近い立地に位置する同広場は、入場料無料で朝の6時から夜20時(週末は21時)まで誰でも利用できる。歴史的観光地であるとともにレクリエーション施設としても親しまれており、週末や祭日には首都圏(ジャボデタベック)の住民がたくさん集まり、運動をしたり、歴史に思いを馳せながら公園の雰囲気を楽しんだりしている。
広場には礼拝所、中小企業センター、アンフィシアター、子供向けの遊び場などといった施設も充実していて、子供連れにも優しい環境になっている。同園の魅力のひとつである、毎週土曜・日曜日の午後18:30と19:30にのみ開催される噴水ショーもお見逃しなく。