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デザートや午後のリフレッシュにアシナン・ブタウィはいかが?

(c) kompasiana.com

酸味と辛味が絶妙に調和した爽やかな味わいのジャカルタ発祥の伝統料理「アシナン・ブタウィ」をご存知だろうか。アシナン・ブタウィは、キュウリ、ニンジン、キャベツ、クズイモ、パイナップル、レタス、モヤシなど、新鮮な果物と野菜を特製のピーナッツソースと一緒に混ぜていただく料理。ピーナッツ、パームシュガー、タマリンド、唐辛子、塩などの調味料を合わせて作るピーナッツソースは甘味、酸味、辛味が絶妙に調和した独特の風味が特徴だ。

アシナン・ブタウィの歴史は、オランダ植民地時代に遡る。当時オランダ人はオランダ領東インドから多くの香辛料を持ち帰っていたものの、強い辛味にはあまり親しみがなかった。ブタウィの料理人たちがオランダ人の口に合うような料理を作ろうと試行錯誤し、アシナン・ブタウィが誕生したと言われている。最初はキュウリとパイナップルとピーナッツソースだけのシンプルなものであったが、やがて他の果物や野菜が加えられて味や食感も豊かになり、アシナン・ブタウィはますます人気を集めるようになった。

かつては、ジャカルタの屋台や市場でしか見かけることができなかったが、現在ではブタウィの食文化遺産、ジャカルタの文化の豊かさを象徴する代表的料理のひとつとしてインドネシア全土のレストランや食堂で提供されている。