インドネシア政府の今年の財政赤字は、国家予算案で示されていたGDPの2.29%を大幅に上回る、2.7%に達すると見込まれている。スリ・ムルヤニ財務相は、「国家収入が減少している一方で、国家支出が予算を上回るためだ。」と説明した。同氏は「今年の税収は最新の予測によれば目標額の96%にしか達しないが、それでも名目価値では前年比2.9%の増加を示しており、安全な国民経済を示している。」と強調した。
2024年前半の全体の税収は、商品価格の下落が企業利益に打撃を与え、前年比7%減少し、企業所得税は前年比34.5%減少した。特に鉱業と製造業の税収が大幅に減少を見せた。国家支出は予算の約2.6%、87.1兆ルピア(53.6億ドル)上回ると予測されており、中央政府の省庁や機関への支出が計画を約10%上回る見込みだ。新首都ヌサンタラの建設や社会保障、エネルギー補助金への支出が増加要因と見られている。