インドネシア国軍は5日、特殊部隊の掃討作戦により、インドネシアからの独立を目指す武装勢力「自由パプア運動(OPM)」に占領されていた中部パプア州プンチャック県のアガンドゥグメ空港を奪還したと発表した。
特殊部隊の掃討作戦は8日間に及び、OPMの構成員数人を拘束した。同県では干ばつが発生し数千人が飢餓に苦しんだ経緯があり、飢餓を克服するために国家災害対策庁(BNPB)が食糧の貯蔵倉庫を建設中だった。しかし今年3月上旬からOPMに占拠されたことで工事の中断が余儀なくされた。今回、空港を奪還したことで支援物資の搬送が再開される見込みで、住民からは安堵の声が上がっている。