コロナ禍にジャボデタベックを中心に増加し始めた「シルバーマン」。彼らは少量の油を混ぜたシルバーのメタリック塗料を全身に塗り尽くして路上パフォーマンスをし、細やかな生活費を稼いでいる。銅像のように歩道に立ち尽くす人、歌を歌う人、楽器を演奏する人、交通整理をする人、なかにはお金を渡すと路上にひれ伏す人さえいる。比較的安価で入手できる塗料を使用するだけで効果的に道行く人々の注目を集められるとあり、シルバーマンの数は年々増え続けている。しかし彼らの多くは長期間塗料を使用することが体に及ぼす危険性を認識していない。
彼らが使用するメタリック塗料は、人体に直接使用することを意図せずに作られた製品であり、一般的に塩化ビニル、プラスチゾル、鉛などの化学物質が含まれている。ゆえに当然、目、鼻、口、耳、唇などの体の敏感な部分に塗ると、熱や痛みを引き起こす。明るい色の塗料には通常、高レベルの鉛が含まれている。特に鉛は時間の経過とともに体内に蓄積する可能性があり、継続的に使用し、多量に摂取した場合、造血系、神経系、泌尿器系、胃腸系、心血管系、生殖系、内分泌系、ほぼすべての器官に悪影響を及ぼす可能性がある。最近では大人だけでなく子供のシルバーマンを見かけることもあり、健康への悪影響を懸念する声が高まっている。