新首都ヌサンタラで8月17日、第79回を祝う独立記念式典が初めて開かれ、ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領や次期大統領のプラボウォ・スビアント国防相、財政界の要人らが参列した。
新首都の建設は予定より遅れ、参加者は収容能力の問題で、当初予定の8000人から約1300人に削減された。大統領府や宮殿は完成したが、住居や教育機関、医療機関など多くの重要なインフラは建設中だ。
政府は、9月に公務員1740人を移住させる方針で、2045年までに190万人の移住完成を目指している。また建設に必要な資金を320億ドルと見積もるが、海外からの投資不足や土地収用が難航しており、課題となっている。
移転計画をめぐっては、地元住民や環境保護団体から環境破壊を懸念する声が根強く、同日、環境保護団体が新首都と州都バリクパパンを結ぶ連絡橋に、「インドネシアは売り物ではない!」と書いた赤色の大きな横断幕を掲げ、抗議した。