政府は2025年の食料安全保障強化に向け、過去最高額の139.4兆ルピア(約88億ドル)を予算に組み入れた。これは今後5年間での食料自給達成目標を支援するもので、前年比で21.9%増加となる。2025年の食料安全保障予算には、国内農業の強化を目指した多岐にわたる対策が盛り込まれ、特に国家肥料会社PTププク・インドネシアが管理する肥料補助金には44.15兆ルピアが配分されている。また、農業・公共事業省が管轄する新規プランテーション拡張(15万ヘクタール)および集約化事業(8万ヘクタール)には15兆ルピアが充当され、村基金や地方政府からも資金が提供される見通しだ。
予算計画には、種子、肥料、農薬など農業資源へのアクセス改善、食料備蓄拡大やフードバーン(食料貯蔵庫)の開発も含まれている。対象となる主要作物として、米、トウモロコシ、サトウキビ、大豆、ココア、コーヒー、チリ、玉ねぎが挙げられる。