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世界最古のピラミッドはエジプトではなくインドネシアにある?!

(c) indonesiakaya.com

西ジャワ州のチアンジュール市内から車を走らせること約1時間半、グヌンパダン村の海抜約885mの地点にあるグヌン・パダン巨石遺跡は、特定の夜に音楽が鳴り響き明るく照らされることから、地元の人々には「パダン山」(「明るい山」の意)と呼ばれている。山と呼ばれているが山ではなく、最上部の大きな石を頂点に5つのテラス(段丘)からなるピラミッド型の巨石遺跡である。

同遺跡の存在は、1914年にオランダ人の歴史家ニコラス・ヨハネス・クロム氏によって最初に報告された。同氏はグヌン・パダン遺跡の頂上には、安山岩の石で装飾された4つのテラスがあり、それぞれのテラスには石で覆われた土の山があると報告しているが、1979年まで詳しい調査は行われなかった。グヌン・パダン遺跡の総面積は約3ヘクタール。東南アジア最大の巨石遺跡で、エジプトのサッカラにあるジェセル王の階段ピラミッドを超える世界最古のピラミッドであるとの一説もある。

地元では、シリワンギ王が宇宙の創造主から導きを得るための苦行の際に立ち寄った場所であるという神話が世代から世代へと受け継がれてきた。また虎が守るといわれている最も高い位置にある第5テラスでは瞑想の儀式が行われる。建てられた年代もわからないまだ謎の多い遺跡で、現在も調査は続いている。