スリ・ムルヤニ・インドラワティ財務大臣は11月8日、財務省で行われた国家予算実績会議においてドナルド・トランプ氏が次期米国大統領に再選されたことに言及し、共和党が4年ぶりに上院多数派を奪還したことで、米国内外に少なからず影響を与えるだろうとの見解を示した。
スリ大臣は、トランプ次期大統領のもとで実現される可能性の高い政策として、米国での法人減税、歳出拡大、自国産業保護のほか、国際社会での停戦推進、気候変動問題への消極性を挙げた。
世界銀行専務理事を務めた経験のあるスリ大臣は、中国をはじめとする交易国への輸入関税引き上げのほか、エネルギー政策転換の影響で世界中のエネルギー価格(ガス、石油、石炭)が下落した場合インドネシアでは非租税国家歳入(PNBP)が減少するとの懸念を示した。為替相場は、米10年債が4%以上上昇し米ドル指数も上昇、ドル高ルピア安が加速している。