プラボウォ大統領は12月2日、閣議で「インドネシアは米の自給自足を追求するだけでなく、将来、他のすべての食糧についても自給自足を目指す。」と述べた。現在輸入依存している砂糖、にんにく、大豆、小麦などの主要品目についても、1990年代後半まで達成されていた自給自足を取り戻すことを目指している。背景には、ウクライナ侵攻や異常気象が引き起こした食料供給の混乱があり、輸出国が供給を制限する事例が増加している。
インドネシアは2023年、国内供給不足と価格高騰に対応するため350万トンの米を輸入し、2024年も360万トンを調達する計画だ。
来年についてプラボウォ大統領は、「政府備蓄が過去最大規模の200万トンに達したため、来年は米の輸入が不要になる。」と述べた。政府は2025年までに国内生産量を3,200万トンに引き上げることを目指している。この政策は地政学的リスクや気候変動に対する備えとして重要である。