アチェ州の伝統家屋Krong Badeは高さ2.5~3mの舞台の形状で、前・中・後室で構成されている。北スマトラ州のBalai Batak Tobaは、水牛を象った高床式住居で、物品保管エリアと家族が過ごす大きな一間に分かれている。リアウ州のSelaso Jatuh Kembarは住居ではなく、伝統的な集会所として活用されてきた。柱、壁、床は木製で、茅葺きの屋根には動植物の彫刻が施されている。西スマトラ州のGadangは上に向かって広がる長方形で、弧を描いた屋根と正面の階段が特徴。
南スマトラ州のLimasは400~1000㎡のピラミッド型の大規模家屋。バンカブリトゥン州のPanggungは階段と広いベランダを通過して母屋に入る構造が特徴。北カリマンタン州のBaloyは鉄木とも呼ばれる頑丈なウリンで作られていて、会議や舞台芸術の会場としても使われる。東カリマンタン州のLaminは、ダヤク族の彫刻による壁の装飾が特徴。南カリマンタンのBaanjungは横から見ると三角形に見え、部屋ごとに階段状になっている。北マルク州のSasaduは壁やドアのないオープン型で床はセメント、屋根は編んだサゴの葉で作られている。伝統家屋について詳しく知りたい方は、タマンミニ・インドネシア・インダを訪れて。