アグス・スビアント国軍司令官は1月3日、サイバーセキュリティーを担当する大統領直属機関「国家サイバー庁(BSSN)」の次期長官に内定していた陸軍のヌグロホ・スリスティヨ・ブディ中将(57)を就任前に交代させることを発表した。
理由は「退役準備」とされている。国家サイバー庁長官は現職のヒンサ・シブリアン中将が引き続き務めることとなった。ヌグロホ中将は、2024年11月に中将に昇格し国家情報局(BNI)の主査に任命されたが、そのわずか2週間後に国家サイバー庁の新長官に内定していた。また、彼は1988年にジャカルタで発生した暴動の際に人権活動家らを拉致・誘拐した首謀者とされる「薔薇チーム(Tim Mawar)」のメンバーであった経歴があり、一部の識者からは人権軽視を懸念する声が上がっていた。