政府は、ドナルド・トランプ氏が大統領に復帰した米国と自由貿易協定(FTA)を含む経済協定の締結を目指している。インドネシアは米国への非石油・ガス輸出で大幅な黒字を維持しており、2024年には米国との貿易黒字が168億ドルに達した。一方で、トランプ氏の経済政策が貿易赤字の削減を重視しているため、FTAの実現には困難が予想される。
アイルランガ経済調整大臣は、多くのインドネシア製品がすでに関税対象となっていることから、米国の保護主義政策の影響は限定的であると述べた。また、経済協力の一環として、インドネシアは米国に対し、重要鉱物セクターでの共同事業や投資インセンティブの提供を提案している。さらに、米国の自動車産業を支えるため重要鉱物の供給を進める意向を示した。専門家らは、FTA交渉成功の鍵として、国内製品の競争力強化や輸出市場の多様化を挙げている。