4月28日、プラボウォ大統領はジャカルタで行われた新たな国富ファンド、ダナンタラの初タウンホールミーティングで、一部の国営企業(SOEs)の非効率や不正を強く非難し、メディア非公開の場で幹部らを厳しく叱責した。大統領は、SOEs幹部に対し、非効率と不正の排除、そして管理手法の抜本的改革を求め、成果を出せない幹部は交代させると述べた。また人事は能力・倫理を基準とし、政治的関係や出身地などに左右されるべきでないと強調。ダナンタラの管理資産は近く1兆ドルに達する可能性があり、その基盤となる844社の国営企業と関連子会社の資産評価額は現在およそ8,400億ドルと見積もられている。
経済専門家からは、大型プロジェクトの不明確さや資産拡大の実効性に疑問の声も上がっている。2025年施行の政令により、ダナンタラにはSOEsの経営陣交代や資産担保・融資などの権限が与えられている。