大統領広報府のハサン・ナスビ長官は5月6日、辞任を撤回したことを明らかにした。ハサン氏によると、辞任を表明した後、プラセティオ・ハディ国務長官とテディ・イントラ・ウィジャヤ官房長官を通じて、プラボウォ大統領から続投を命じられたという。ハサン氏は、記者団に対し「大統領の命令であれば、部下として忠誠心を持って従う」と述べた。
ハサン氏を巡っては、今年3月にジャカルタの「テンポ」誌編集部の政治記者宛てに豚の頭部が入った段ボールが送りつけられた事件に関連し、不適切な発言をしたとして批判が高まっていた。その後、ハサン氏は発言を撤回し、報道の自由を尊重する意向を示したが、批判は収まらず、4月末に辞任した。
プラボウォ大統領は、一度は辞表を受理したが署名はしておらず、最終的にハサン氏の辞任を撤回させる結果となった。