テニスとスカッシュを組み合わせたメキシコ発祥のラケット競技「パデル」の人気が高まり、ジャカルタ、バンドン、スラバヤなどの都市部を中心にパデル関連の施設の数が増加している。パデルは20m×10mの強化ガラスと金網に囲まれた長方形のコート内でプレーされる。ポイントの数え方などはテニスと同じだが、強化ガラスや金網にリバウンドしたボールも返球できるなど、より柔軟なルールが特徴的。
南ジャカルタのパデルコートのオーナー兼コーチのディマス氏は「パデルはダイナミックでスピード感があり、非常に社交的なスポーツです。インタラクティブな要素が大きい点も若者に好まれる理由のひとつではないでしょうか」と話す。高い身体能力や敏捷性が求められる激しいスポーツのように思えるが、コートもラケットも小さく、あらゆる人が安全に楽しみながら、身体機能の調整、心血管系機能の強化、反射神経や協調性の向上などといった健康促進のメリットを得られる。
今後数年でパデルは、国内で主流の都市型スポーツのひとつになる可能性を秘めている。コートやウェアもスタイリッシュで、初心者でも仲間と一緒に気軽に挑戦できるパデルは、単なるスポーツではなくアクティブなライフスタイルのアイコンとして、都市部のミレニアル世代やZ世代に高く支持されている。