バリ島サヌール経済特区(KEK Sanur)に不妊治療サービスセンターが開設されると発表された。バリ島を世界のウェルネス・医療ツーリズム拠点とする政府の構想を支援するもので、PTホテル・インドネシア・ナトゥール(HIN)のクリスティン社長は、「インドネシアの医療ツーリズム変革にとって重要な節目である」と表明した。
サヌール経済特区の開発・管理を担うHINは、マレーシアの不妊治療クリニックネットワークと土地賃貸契約を締結。同施設では、体外受精(IVF)を含む包括的な不妊治療に加え、産科、婦人科、女性および小児医療を総合的に提供する。
サヌール経済特区は、2025年6月25日にプラボウォ・スビアント大統領が公式に開設した同国初の医療・観光特区。国際水準の医療施設、ホテル、ビジネスイベント施設、医療研究センターなどが集積し、総投資額10.2兆ルピアを見込む国家戦略プロジェクトに位置付けられる。