チューリッヒ・インドネシアは、タンゲラン市で1000世帯以上を対象とするデング熱対策プログラム「デング熱フリー・ビレッジ」を開始した。地域社会の疾病リスクへの耐性を高め、政府のデング熱撲滅への取り組みを支援する方針だ。
プログラムは、無料ワクチン接種や蚊の繁殖地除去、公衆衛生教育、衛生環境改善などを展開する。25人の幼虫監視員(Jumantik)の育成、「1世帯1幼虫監視員」体制の導入も図る。
タンゲラン市保健局のデータでは、デング熱症例は2024年に1214件、25年8月までに825件と大幅な増加傾向にある。世界保健機関(WHO)もデング熱を世界の10大健康脅威の一つに位置付ける。
チューリッヒ・インドネシアのティニ・ヌリアント最高HC・マーケティング・コミュニケーション責任者(CHCMCO)は「予防的アプローチを通じ、インドネシアの健康増進に貢献する」と語る。同プログラムは創業34周年記念事業の一環だ。


















