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伝統が息づく創造の町 レオグの故郷・ポノロゴ

(c) travel.detik.com

東ジャワに位置するポノロゴは、勇壮な伝統芸能レオグの発祥地として知られ、ユネスコ創造都市ネットワーク「クラフト&フォークアート」部門にも選ばれた文化都市である。町の古名プラマナ・ラガには「内なる力を磨き、どこでも自分を正しく置ける人」という哲学が込められ、精神文化が今も地域の基盤となっている。

最大の象徴であるレオグは、巨大な虎面と孔雀の羽を背負うダダック・メラクを中心に、王や戦士などの登場人物が物語を織り成す舞踊である。儀式や祭礼で欠かせない存在であり、特に毎年のグレベグ・スロでは町全体が祝祭の熱気に包まれる。

ポノロゴはまた「サントリの町」とも呼ばれ、多くの名門寄宿学校が集まる宗教教育の中心地である。信仰と学びが生活に根づき、落ち着いた町の空気を形づくっている。

近年注目を集めるのが、高さ126メートルに及ぶ新しいレオグ記念碑である。博物館や公共空間とともに整備が進み、伝統芸能を象徴する現代的ランドマークとして観光の拠点となりつつある。

自然景観も豊かで、ウィリス山麓のネゲベル湖、家族連れに人気のンゲンバグ公園、切り立つ渓谷に流れ落ちるプレトゥク滝、四峰をもつバヤンカキ山など、変化に富んだ風景が旅人を迎える。
文化と自然の両面を備えたポノロゴは、今こそ訪れたい魅力あふれる土地である。