かつては「苦い薬」として、立ち飲みで手早く済ませるのが常識だったインドネシアの伝統飲料「ジャムウ」。しかし今、そのスタイルが変化し、快適な空間でくつろげる「カフェ」のような存在へと進化を遂げている。
タンゲランの PIK 2に新店舗を構えた Acarakiは、象徴的な一軒。ここではバリスタならぬ「アチャラキ(調合師)」が、客の好みに合わせてスパイスや甘さを調整し、従来のジャムウのイメージを覆す飲みやすさが実現されている。オーナーのジョニー氏は、コーヒー文化がエスプレッソからカプチーノへと大衆化したように、ジャムウもまた、ソーダ割りのゴールデン・スパークリングのような現代的なアプローチで、若者のライフスタイルに溶け込むべきだと語る。
国家食品医薬品監督庁のタルナ長官も、世界屈指のハーブ大国であるインドネシアにおいて、ジャムウが持つ数兆ルピア規模の未開拓な経済ポテンシャルに期待を寄せている。ユネスコ無形文化遺産にもなった「飲む祈り」は今、洗練された空間で味わう新たな体験として再定義されたのである。
もうひとネタ!
アチャラキでは、「エンパル・ジェントン」などの伝統料理も提供されており、食事と共にジャムウを楽しむペアリング体験が、新たな食のトレンドになりつつあります。



















