インドネシアの大豆発酵食品「テンペ」は米国市場向けの次の有力候補になる――。アリフィ・サルマン駐ニューヨーク・インドネシア総領事がこのほど、こうした見方を示した。新型コロナウイルスの流行拡大を受け、肉の代替品として需要が出てくる可能性があるという。
アリフィ総領事は「米国の肉のサプライチェーンは新型コロナウイルスの流行拡大により破壊されており、テンペを米国に売り出す余地が広がっている」と説明する。
米国では4月から5月にかけ、肉の代替品の販売が53%伸びた。同時に米国では健康意識が高まっていることから、大豆から生産されるテンペは人気が出る可能性があるとみられている。
新型コロナウイルスの流行拡大により世界的にサプライチェーンが打撃を受けている。また米国では、食肉産業の労働者の間で、新型コロナウイルスの感染者が増えた経緯がある。