東ヌサトゥンガラ州では、今年はじめからこれまでに、アフリカ豚熱(ASF)により多数の豚が死んでいる。1月から6月までの集計では、同州の21県のうち11県で少なくとも2万4822頭の豚が死んだことが確認されている。
アフリカ豚熱の感染はティモール島で始まり、当局の対応の遅れからフローレス島やスンバ島などの大きな島に広がったという。最も被害が大きいのはベル県で、6919頭の豚が死んでいる。次に多いのは中南部ティモール県で、3030頭の豚が死んでいる。
ベル県の畜産局によると、同県でのアフリカ豚熱のピークは2月から3月にかけてであり、それ以降は発生件数は減少傾向にあり、ここ数日は豚の死は確認されていないという。
当局では、アフリカ豚熱は人への感染は無いものの、他の動物へ感染を防ぐために、アフリカ豚熱によって死んだ豚は食べないよう呼び掛けている。