訪日したルトノ外相とプラボウォ国防相は3月30日午前、菅義偉首相と面会した。菅首相は、「自由で開かれたインド太平洋のビジョンを共に実現すべく、さらなる協力を進めたい」と語った。また締結を調整していた「防衛装備品・技術移転協定」に関し「両国の安全保障協力の基盤となることを期待する」と述べた。
その後両政府は、約5年ぶりに外務・防衛担当官僚会合(2プラス2)に臨み、「防衛装備品・技術移転協定」に署名、即日発効した。同夕、ルトノ外相と茂木敏充外相が会談し、ミャンマー国軍が多数の市民を殺害した事態に「強い懸念」を共有。
中国が海警局に武器の使用を認めた海警法が施行されたことを受け、価値観を共有する国々で法の支配に基づく国際秩序を作る方針で合意した。
28日にはプラボウォ国防相と岸信夫防衛相が会談し、中国の海洋進出を念頭に一方的な現状変更に反対して東シナ海で共同訓練を行うことで一致している。