ジャカルタ州政府が、新しい渋滞緩和策として州内の主要道路で電子式道路課金システム「ERP(Electronic Road Pricing)」を導入することを計画している。
ジャカルタではこれまで、車1台に最低3人乗車しなければならない「3イン1制度」や、車両のナンバープレート末尾の数字と日付を利用した「奇数偶数制」を導入し渋滞緩和を目指してきたが、期待される効果は得られなかった。
今回のERPシステムは、州内25ヵ所の道路を有料化し、自動車やバイクの通行に5000ルピアから1万9000ルピアを徴収するというもので、電気自動車も対象となる。すでに電子式通行制限に関する条例案に盛り込まれている。ERPシステムは監視員が不要な上に、1日あたり300〜600億ルピアの州収入が見込まれる。この活用方法について、公共交通サービスの改善の財源とすることなどが提案されており、検討が続いている。