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GDP成長率、23年は4.8%に低迷=ADB予想

(c) TheJakartaPost

アジア開発銀行(ADB)はこのほど、インドネシアの2023年通年の国内総生産(GDP)伸び率について、前年比4.8%になるとの見通しを示した。2024年に関しては5%になるとの見方だが、それぞれ2022年の5.3%成長から失速するとみている。

ADBは先に公表した報告書「アジア開発見通し」で、好調な一次産品輸出が低調な内需を補い、2022年のGDP伸び率を前年比5.3%に押し上げたと指摘した。同年は新型コロナウイルス流行拡大以来となる経済活動の再開を受けた金属や化石燃料の需要拡大により、一次産品価格が高騰し、インドネシア経済は恩恵を受けた。ウクライナ危機など地政学的な危機が一部物品の供給停止を招いたことも価格上昇につながった。

一方、2023年については、世界経済の低迷が輸出の落ち込みを招く見込み。インドネシア経済の多くを占める個人消費は経済の押上げ要因になるとみられるが、企業が投資判断を保留していることから投資も低調に推移すると予測される。