西ジャカルタ地方裁判所は、元西スマトラ州警察署長のテディ・ミナハサ被告に対し、違法薬物の販売計画に関与したとして終身刑を言い渡した。検察が求めていた死刑よりも軽い判決となった。
テディ被告は西スマトラ州警察で署長をしていた当時、部下に命令し、管轄のブキティンギ警察本部が押収したメタンフェタミンを盗み出し、知人女性を介してジャカルタの麻薬ディーラーに販売する計画を指揮したとされる。部下と知人女性もそれぞれ懲役20年と18年を求刑されている。
裁判長は「テディ被告の複雑な供述、罪を認めなかったこと」「高級警察官でありながら違法な麻薬取引の利益を享受していたこと」などを加重要因として指摘した。一方で、警察で30年にわたる輝かしい経歴を持ち、その間に違反行為で訴えられたことがなかったことが、検察の求刑よりも軽い処分となった要因としてあげられた。