タイで修行をする僧侶32人が、中部ジャワ州マゲラン県のボロブドゥール寺院を徒歩で目指し、ソーシャルメディアで話題となっている。
僧侶たちはインドネシア、マレーシア、タイの出身者で、6月4日に行われる仏教徒の祝祭「ワイサック」(ブッダ生誕祭)を祝うため、2カ月前にタイを出発した。フェリーや航空機を利用してマレーシアやシンガポールを経由し、リアウ諸島州バタム島からインドネシアへ入国した。その後、ジャカルタやカラワンを通過して、同寺院を目指している。インドネシア国内を数千キロも徒歩で移動する試みは初めてで「インドネシア記録の殿堂(Muri)」に登録された。
僧侶たちは現金を所持しておらず、食事は住民やプサントレン(イスラム寄宿学校)からの差し入れを1日2回、寝床はボランティアによる提供を受け、各地で温かくで迎えられているという。健康上の安全に配慮し、救急車や関係車両が帯同している。