政府は液化天然ガス(LNG)の国内供量を確保する目的で、輸出を禁止する計画だと明らかにした。
ルフット調整相(海事・投資担当)は「今回の輸出禁止措置はすでに締結されている輸出契約には影響しない。ただし、更新される契約には適用される」と説明した。さらに「インドネシアは長きにわたりLNGを輸出してきたが、現在は自国がLNGを必要としており、方針を転換する。これ以上の輸出は望まない。現行の契約は維持されるが、契約が終了したものについてはLNGの輸出は行わない」と語った。国内では産業部門を中心にLNGの需要が拡大している状況だ。
過去5年にわたりインドネシアのLNGの30%は中国に輸出されてきた。またインドネシアは韓国、日本、台湾にもLNGを輸出している。
一方、インドネシアの天然ガス生産量は減少傾向にあり、2010年の348万テラジュール(TJ)から、2020年には230万テラジュールとなった。