アメリカ海洋大気庁(NOAA)の気候予測センター(CPC)は6月8日、およそ4年ぶりにエルニーニョ現象が発生したとして、異常気象への注意喚起を行った。エルニーニョ現象とは、南米ペルー沖の海面の水温が平年よりも高くなる現象で、CPCの気候科学者によるとエルニーニョ現象が発生すると世界中のさまざまな場所で大雨や干ばつを引き起こす可能性がある。
インドネシア気象庁(BMKG)も、比較的弱いか中程度の強さではあるものの、80%の確率でエルニーニョ現象による影響がインドネシア全土で6月からみられるようになるとの予測を発表した。また、インド洋西部の海水温が東部よりも高くなっており、インドネシア近隣の諸国では乾燥した天候になる傾向があることから、今年の夏は、干ばつ、ホットスポット、山火事などのリスクが高まる可能性があると注意を促している。