北マルク州ティドレ島のセリ海岸で6月12日、雄のマッコウクジラの死骸が座礁しているのが発見された。死因については詳しく分かっていない。
隣接するテルナテ島の海洋水産資源局のタハー氏によると、全長10メートル、幅7メートルのクジラの死骸が地元の住民によって発見された。発見時には既に腐敗し始めており、異臭を放っていたという。クジラの発見場所に近づくことは困難で、当局がスピードボートでようやくクジラの死体のある場所にたどり着いたのは翌日の朝だった。クジラの死骸は地元の漁師の協力の下、ティドレ海洋水産局の漁船2隻によりティドレ島から約4キロメートル離れたマレ島のマングローブ林に運ばれ、自然分解に任されることとなった。
世界最大の捕食動物であるマッコウクジラは、国際自然保護連合(IUCN)によって絶滅の恐れがあるとされている。