インドネシア国家警察サイバー犯罪課は8月8日、日本の警視庁との初の国際サイバー捜査で、クレジットカードの不正利用の疑いで男を逮捕したと明らかにした。
逮捕されたインドネシア在住の男は「16shop」と呼ばれるツールを70万ルピアで購入し、偽サイトに誘導するハッキングの手口で他人のクレジットカードの情報を盗み取っていた。そして、日本在住の共犯者のインドネシア人の男に電化製品などを不正購入させ、日本国内で転売していたとみられている。2人は、バリ島でディスクジョッキーの仲間だった。
日本で8件の詐欺被害が報告され、警察が捜査を開始した。自宅住所を配送先に指定していた男が日本で逮捕され、執行猶予付きの有罪判決を受けて強制送還の処分となった。その後、国際共同捜査により、主犯の男の逮捕に至った。被害総額は16億ルピアにのぼり、インドネシアで逮捕された男の有罪が確定した場合、懲役8年の実刑判決が下される可能性がある。