外務省は15日、パレスチナのガザ地区から退避したインドネシア人の人道活動家ムハンマド・フセインさんとパレスチナ国籍の妻、その子ども2人が15日夕、スカルノハッタ国際空港(バンテン州)に到着したと発表した。インドネシア政府は3日、エジプト経由で他のインドネシア人の家族4人を退避させていた。エジプト政府の規定により、ガザから避難した外国人は、エジプト国内に72時間のみ滞在が許可されていた。
フセインさん家族の退避が遅れた理由について外務省は、避難者リストにフセインさんの名前がなく、また家族帯同であったため、身分証明や確認といった事務手続きに時間を要したと説明。イスラム諸国組織(OKI)の協力を得て名簿を作成し、在エジプトインドネシア大使館をはじめ多くの関係者と協力して退避を実現させたとした。フセインさん家族が到着した同空港第3ターミナルでは、帰国を待ちわびた20人ほどの親族が出迎えた。