政権交代の日が近づくにつれ、各政党が立てた有力候補者に関する情報が各種メディアで拡散され、選挙ムードが一気に高まってきた。芸能界などで活躍する有名人が立候補する「タレント候補者」が目立つ傾向に有権者の反応は様々だ。
タレント候補者が当選しやすいという傾向は、どの国でも見られる。米国では、元俳優でカリフォルニア州上院議員を務めたジョージ・マーフィー氏や、同じく元俳優でカリフォルニア州知事を8年間務めたアーノルド・シュワルツェネッガーなどが例に挙げられる。2020年にラッパーのカニエ・ウェスト氏が大統領選に出馬したことも記憶に新しい。
インドネシアでも元女優のDesy Ratnasari氏が国会議員を務めている他、俳優のAldi Taher氏やコメディアンのMongol Stres氏が現在2024年の選挙の候補者として躍進の兆しを見せている。売名のチャンスとばかりに選挙を利用するタレントと、タレントの持つイメージと人気を利用して票を集める政党の相互依存からタレント候補者は生まれ続ける。タレント候補者には、有権者の政治への無関心を解消するための突破口となることも期待されている。
イメージだけではなく、当選した際に任務と責任を果たす能力がその候補者にあるのかを見極めて投票したいものだ。