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文明から遮断された内バドゥイと外バドゥイ それぞれの特徴と違い

(c) tempo.co

バンテン州に住む少数民族バドゥイ族。「バドゥイ」の名称は「遊牧民」を意味するアラビア語「バダウィ」を語源に、オランダの研究者が付けたと言われている。

バドゥイ族は内バドゥイ族と外バドゥイ族に分かれている。両コミュニティの違いは両部族の伝統、慣習、規範に強く表れている。外バドゥイの人々は日常生活の利便性のために電気製品を使用することが許されており、現代文化の影響をある程度享受している。比較的オープンで、外部や外国からの訪問者を自宅に招き入れることにも積極的だ。一方で内バドゥイは閉鎖的で、外部からの文化的影響を一切受けない。彼らの日常生活のあらゆる場面に絶対的に適用されているピクク(pikukuh)習慣法を遵守しており、現在でも多くの厳しいタブーが存在している。

両コミュニティの違いは服装にも表れている。外バドゥイ族は全身黒または紺色の服を着る。これは外バドゥイのコミュニティが現代文化に侵されていることを示している。一方、内バドゥイ族の日常着は、黒や紺のズボンを着用することもあるが白が基本で、外部からの影響を受けない文化の純粋さを象徴している。外バドゥイ族には数十の村、数千人を数える大きなコミュニティがあるが、内バドゥイ族は3つの地域のみに存在し、数百人程度しかいないと言われている。