ジャカルタの歴史地区「コタトゥア」には、観光スポットが数多くある。まずはファタヒラ広場にある「ジャカルタ歴史博物館」から。オランダ統治下のバタヴィア時代には市庁舎として使われていたこの建物には、家具、歴史上の人物の肖像画から地下刑務所まで保存されている。「ワヤン博物館」では伝統影絵芝居ワヤンの人形をはじめとする様々な人形が訪問者を歓迎してくれる。同建物はバタヴィア時代に建てられた最初の教会としても知られている。バタヴィア市総督の旧邸宅であった「赤い店」こと「トコメラ」は、現在はカフェとして使用されている。
そのトコメラの向かい側にある運河は、当時のオランダ貿易船による交易路であった。現在では文化的イベントの会場としても使用されることもあり、昔も今も文化の中心地となっている。文化遺産「インドネシア銀行博物館」には植民地時代、王朝時代の貨幣コレクションが収蔵されている。「絵画陶磁器博物館」ではインドネシアを代表する巨匠たちの作品が見られるだけでなく、陶器作りを学ぶこともできる。その他にも「マンディリ銀行博物館」「コタトゥア郵便局」「スンダ・クラパ港」「ムナラ・シャーバンダル(見張り塔)」「ジャカルタ海洋博物館」など見どころは多数。週末は観光客で溢れるが、月曜日は休館の施設が多いので注意して。